水のにおいに、 敏感だったころ。
— before he became a heroすいけん君は、サイトー水研の現場のすぐ近くで育った、ちょっと変わった犬です。子犬のころから、水のにおいや、流れの違和感に、人一倍敏感でした。
マンホールの前で立ちどまっては、じっと耳をすませる。雨上がりには、側溝のきらめきを眺めている。誰も気にしないような 小さな異変 が、彼にはいつも気になっていたのです。
かいでいた頃の、すいけん。
— Chapter 01 —
株式会社サイトー水研Saito Suiken Inc.
水のにおいに、ちょっと敏感な犬の男の子。
みんなの「見えないところ」を、こっそり守っている、サイトー水研の若手社員です。

すいけん君は、サイトー水研の現場のすぐ近くで育った、ちょっと変わった犬です。子犬のころから、水のにおいや、流れの違和感に、人一倍敏感でした。
マンホールの前で立ちどまっては、じっと耳をすませる。雨上がりには、側溝のきらめきを眺めている。誰も気にしないような 小さな異変 が、彼にはいつも気になっていたのです。
— Chapter 01 —
水のいへんって、— Suiken-kun, 3 years old
ちゃんと見ると、かわるんだよ。
— Chapter 02 —
ある夏の午後のこと。毎日のようにのぞいていた近所の食堂が、ふいに営業を止めてしまいました。「排水のトラブル」、と大人たちは話していました。
にぎやかだったはずの店は、しんと静まりかえっていた。店主も、スタッフも、みんな困ったような顔をしています。すいけん君は、そこで初めて知ったのです。水回りの不具合は、ただの設備の話ではない。人の仕事や、日常や、笑顔まで止めてしまう ものなのだと。
そのお店に、駆けつけた人たちがいました。目立たない作業着、落ちついた声、てきぱきと動く手元。サイトー水研の 職人たち でした。
ヒーローらしい派手さは、どこにもありません。けれど、彼らが去ったあと、ふたたび水が流れ、厨房に湯気が立ち、常連さんの笑い声が戻っていました。すいけん君は思いました。本当のヒーローは、誰も見ていない場所を守る人なのかもしれない。
— Chapter 03 —
ぼくも、見えないところで、— his decision, that afternoon
人の安心を守る犬になる。
— Chapter 04 —
それから数年。すいけん君は、サイトー水研の若手社員として、毎日 現場 に出ています。先輩からもらった小さな点検ライトを相棒に、マンホールをのぞき、側溝の流れを見て、配管の音に耳をすませています。
まだ、うまくいかないこともあります。説明が長くなったり、ちょっと空回りしたり。それでも、困っているお客様の前で、「早めに、しっかり」 と向き合うことだけは、譲りません。
すいけん君が、毎日の現場で大切にしている、3つの小さな約束ごと。
マンホール、側溝、配管の内側。誰も気にしない場所にこそ、いちばんに足を運びます。「気になる音」は、きっと放っておけません。
「まだ大丈夫」と言われても、気になるときは、もう一度確かめに戻ります。早めの一手が、いちばん大きなトラブルを防ぐ近道。
何が起きていて、これからどうするのか。むずかしい言葉に頼らず、おばあちゃんにもわかるように、ゆっくり伝えます。
いちばん最初に覚えた仕事の言葉は?
「 排水勾配(はいすいこうばい) 」。 なんだか強そうで、いちばん最初に覚えました。
休みの日は、なにをしてる?
川の散歩。あと、おばあちゃんの家のキッチンの蛇口を、こっそり点検しています。
いまの目標は?
先輩より早く現場に着くこと。 あと、説明をもう少し短くまとめること。
いつか、やってみたい現場は?
大きな商業施設の排水処理施設。 秘密基地みたいで、ずっと憧れています。
これが、すいけん君のいちばん大事にしている言葉です。
サイトー水研の仕事は、いつもこの小さな約束からはじまります。